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なんだか、久しぶりー、な気がするブログです。
この三連休、無事、休めることになりました。休めるかどうか、直前まではっきりしなかったせいか、棚ぼた気分で純粋にうれしいですww
金曜は妙な開放感でまっすぐ帰宅する気になれず、といって食事はすでに済ませたし、仕事で各処に寄ったせいで時間が遅かったこともあり、久しぶりに駅前の古本チェーン店へ。
最近、書籍はほとんどネットで購入しているせいか、目的なく背表紙をながめる楽しさを、久々に味わいました。時間の制約がないのも、ほんと、久々です。

そこで、ですね。
みつけてしまったのが。。。私説三国志、いわゆる天華の2巻と7巻。
この天華、全巻揃っていたのですが、3巻のみ紛失してしまいまして(おそらく、大学時代の友人に貸しっぱなしになっている。今更返せ、とも言えない;)、古本屋へ行くとチェックする本のリストに入っていたりします。
今回、残念ながらお目当ての3巻はなかったのですが。。。いやはや、天華、読みたくなってしまいまして。
ってことで、金曜の夜から、1、2巻、読みふけってしまいましたー///

わたしと天華との出会いは、ざっと20年ほど前。近所の書店で平積みになってた1、2巻を、中身の確認もせずに、同行していた親にねだって購入したのがきっかけです。
当時、自分的には、第2次三国志ブームがきてまして。。。ちょうど、孔明ファンから劉備ファンに鞍替え完了した頃です。当時、周囲の男子の間で、横光が大流行。世間的にも流行していたのか、金曜ロードショーのアニメもこの頃でした。なつかしいなぁ。。。

天華は、いろいろな意味で衝撃でした。
まずは、まぁ、その、男性同士が。。。という事態に、目が点。当時から歴史小説好きだったので、男性同士の、そういう描写を目にしたことはあったのですが、それを真正面から取り上げたものを読むのははじめてだったので、子どもには刺激的でした。
結果的に、天華によって、いわゆるBL(当時、この言葉はありませんでしたが)に開眼させられた、ということでは、運命的な出会い、だったのでしょう。
この頃、ちょうど秘本を読了したせいか、天華を読んでなお、頭に浮かんだカプは、曹劉、そして水魚。ってか、孔明は攻でしょ(そして当然、劉備は受!!)、って思いました;
あとは、その筋立て、人物造形が、演義ベースに慣れた目には、やはり刺激的、でした。秘本、以上にね。
おかげで、この後、どんな劉備を目にしても、ぜんぜん平気になりました。宮城谷劉備なんて、かわいいものですwwあ、でも、天華の劉備、好きですよ。彼の実像にもっとも近いのでは?と思うほどです。

あわわ、前置きが長くなりました。
何年ぶりかに読んだ感想、ちらっと書きたいのですが、念のため、つづき、からにします。
ちなみに1、2巻は、よほど読み込んだものか、ほんと、ぼろぼろ。。。カバーのおかげで、美麗な表紙イラスト(byこばやしともみ先生vvキャー///)が守られていたのが救いです。


ええっと、隠したわりに、たいした感想ではありません;

まず、いきなりですが、えろしーん。当時、大興奮で読んだ記憶があるのですが、それほど克明に書いてない。。。が、えろい。
孔明の心情を丹念に追った描写は、なまじなえろよりえろく、そしてせつなく、こころに響きます。
こんなふうに、書きたいものです。あこがれます。。。

孔明のお相手は、言わずと知れた周瑜なのですが、この周瑜、演義のバカっぽさを引きずりつつも、なかなかいい男。はじめ、枕画をたてに関係を迫る場面には鼻白みますが、次第に孔明に惹かれ、溺れていくさまは、やはり、せつなくなります。そして最後は、その、愛する孔明の手で、生命を絶たれます。。。
でもでも、周瑜は孔明を許すと思いたい。外伝で、二人は冥界で再会するのですが、あいかわらず、周瑜は孔明ラブー、でしたし;3巻以降の孔明のお相手は魏延なのですが、それでも、孔明が永遠の恋人として想っているのは、周瑜。これで、うかばれる、よね?
ツボだな、と思うのは、情事の最中に、孔明が劉備の名を呼ぶと、激怒するところ;周瑜は、孔明と劉備は関係がある、と思い込んでて(実際にはない)、劉備に対して、ものすごく嫉妬心を感じていたりします。
でも、この妄想、ある意味当たらずも遠からず、で、孔明は、たぶん、劉備に抱かれたい、と思っています。
どんな時も、結局、劉備を選択する孔明。。。やはり、水魚、な世界なのです。哀れ、周瑜。。。

で、劉備。孔明の敬愛を一身に受けますが、移り気で、わがまま君主。それでも、1巻では、孔明の忠誠を疑わず、白羽扇の仕掛けを見破るところなぞ、名君っぽい雰囲気をただよわせます。
しかし、2巻は、龐統の計略に踊らされて、ちと歯がゆい場面が多くなります。3巻以降も、同じ調子。で、最期は孔明と決裂します。
たしか、4巻だと思うのですが、劉備の亡骸に孔明がキスして、決別を誓うシーンは秀逸でした。劉備、孔明にこんなにも愛されて。。。はっきし言って、天華の劉備が孔明を重用したのは、赤壁から、南荊州攻略くらいまでで、その後の孔明は、劉備をめぐる権力闘争に明け暮れるだけだったのに。。。劉備、やぱ、すごい男です。

孔明の対抗馬、として登場した、龐統。周瑜と孔明の関係を知っていて、その周瑜を手にかけた孔明を、憎悪している、という設定です。
あらためて読んでみて思ったのですが、龐統、周瑜のことが、好き??孔明に対するライバル心よりも、周瑜の復讐を果たしたいという想いが、強く出ているような。。。
龐統の出現で、劉備陣営は真っ二つに分かれます。孔明派は、関張、趙雲、馬良等、龐統派は、魏延、黄忠、法正等。龐統に、すっかりまるめこまれた劉備は、その進言に従って、益州へ。連れて行ったのは、龐統派の面々。孔明派は、荊州留守居となって、主流派から外されます。
この解釈、興味深いです。今まで流浪の小軍団だった劉備陣営が、一気に膨れ上がったこの時期、譜代と外様の軋轢は、やはり、あったでしょう。
この龐統を葬り去るのも孔明なのですが、その方法がまた。。。
女には、血も涙もないのか、孔明。。。

他には。。。諸葛謹、いい味出してます。実は孔明の叔父、という設定。過去は、いろいろ複雑です。
周瑜と孔明の関係を、馴れ初めから最期まですべて知っていて、孔明のよき理解者でありつつ、孫呉の臣としての立場を保ち、孔明と関わる姿勢は、なかなかのもの。大物です。
あと、関羽。2巻のラストでは、孔明の次のお相手は、関羽かな、と思ったのですが。。。3巻以降の凋落ぶりが不思議なほどです。
それにしても、3巻以降の孔明のお相手が魏延だったのには、当時、たまげました。掲載誌を立読みして、「ええーっ!、魏延?!!」と、心の中で叫んだのを、覚えています;
でも、孔明をもっとも愛し、理解したのは魏延。二人が両想いになるシーンは、じんときました。。。こばやし先生が描く魏延もかっこいい!天華で、魏延好きーになりました。無双の魏延には、びっくりでしたが;

最期に、孔明、ですが。。。
やはり天華の孔明は、どうも好きになれない。感情移入しにくい、というか。
政治的思想も、よくわからない。劉備死後は、とくに。その辺を、もう少し掘り下げてもらえたら、好きになれたかも、と思うのですが。

うわ、長くなったな。。。
天華語り、と成り果てました。
よく、えろがなければ。。。と聞きますが、そう、筋立ては、新解釈(?)満載でおもしろいです。
龐統、法正との権力闘争。徐庶の裏切り、そしてその正体。劉備との確執。姜維、司馬懿とのかかわり、などなど。も、語り尽くせません。
ぜひぜひ、ご一読を。


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